[おきなわ早わかり]
海の生態系の重要な役割を担うサンゴは、約200種が沖縄の海域に棲息。
西平守孝編著『沖縄のサンゴ礁』によると、約40万年前に琉球弧にサンゴ礁が出現し、琉球石灰岩を形成。その後、氷河期の訪れにより海面が下がり、サンゴ礁の形成は中断しましたが、約10万年前の間氷期に再び形成されたといいます。
沖縄本島南部、宮古諸島、八重山諸島は、この琉球石灰岩からできています。また、年に数度、大潮のときにだけ海面から浮上する八重干瀬(やびじ)は、日本最大のサンゴ礁群です。
造礁サンゴは、刺胞動物(腔腸動物)の一種で、ポリプの中に共生する褐虫藻が、光合成をしてつくり出す物質を利用して成長し、石灰の骨格をつくります。サンゴ礁はその石灰質骨格が堆積した地形のことで、平均水温20度以上の、透き通った海でなければ生育しません。
サンゴには宝石として珍重されるアカサンゴや、イソギンチャクのようなオオウミキノコ、岩のようになるミドリイシ、ウスコモンサンゴ、キクメイシサンゴなど、大きさや色、形、生態もさまざまです。世界には約800種のサンゴがありますが、そのうち約200種が沖縄の海域に棲息しているといわています。
サンゴ礁は、魚にとって住処であり、隠れ家でもあります。また、エビやカニ、小魚にとっては食料になることもあり、さらにそれらを食べる魚が集まるといった具合に、サンゴは海の生態系の重要な役割を担っています。イノー(礁地)では、シュノーケリングでそうした海の生き物達の営みを観察することができます。また、サンゴ礁は魚だけでなく、潮流や波浪から海岸を守る働きもしています。
水温が24度以上の満月の夜、サンゴは一斉に卵を放ちます。ミドリイシ類は5~6月、キクメイシ類の多くは8月頃に産卵します。暗くて静かな夜の海が卵に染まる神秘の様子を一目見ようと、ダイビングを楽しむ人も少なくありません。
しかし近年、赤土の流入、オニヒトデの異常発生や、水温上昇によるサンゴの白化現象など、サンゴ礁の保全上大きな問題が起こっており、後世へ美しいサンゴの海を残すことが重要な課題となっています。
| [参考文献] |
西平守孝編著、1988年、『沖縄のサンゴ礁』、沖縄県環境科学検査センター
花井正光、石垣金星他、1995年、『子どもとはじめる自然[冒険]図鑑-南の海を旅する』、岩波書店
目崎茂和、1988年、『南島の地形-沖縄の風景を読む-』、沖縄出版
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情報提供者:
(財)沖縄観光コンベンションビューロー
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