[おきなわ早わかり]
| まつり行事の概要 |
カード更新日:2006年11月06日 |
文化的、民俗学的価値が高い沖縄独自のまつり行事は、旧暦にあわせて行われる。
沖縄のまつり行事のほとんどが旧暦にあわせて行われています。また、同じまつり行事であっても地域によって、呼び方、神の名前、開催日、内容そのものが微妙に違うことがあります。
各まつり行事の起源や内容は、伝承説話に由来するもの、日本や中国から伝来したもの、五穀豊穣や豊漁を祈願したもの、ニライカナイ信仰と結びついたもの、先祖供養をしたもの、厄祓いするもの、あるいはそれらが複合されたものなどです。
特に重要と考えられる行事だと、会社が休暇を一般的に認めることもあり、また、会社そのものが休みということもしばしばあるようです。
まつり行事には、文化的、民俗学的な価値も高く、国の重要無形民俗文化財に指定されているものもあります。
旧正月は、旧暦の正月に行われる行事です。
例年、新暦の1月下旬から2月中旬までの間に行われます。地域や家庭によってしきたりが異なりますが、一例をあげると、仏壇や床の間に色紙や花米、木炭、昆布、お金などを供え、仏壇や台所の火の神(ヒヌカン)に祈りを捧げるなどといった内容です。
清明祭(シーミー)は、旧暦の3月はじめ頃の吉日、新暦では4月頃に行われる先祖供養の行事です。
旧暦の二十四節気のひとつである清明節に行われるもので、中国から伝来しました。
亀甲墓(かめこうばか)など、沖縄独特の墓の前で親族が集まって会食をし、ときには歌や三線、手拍子が入る賑やかな行事です。
ハーリーは、旧暦の5月、新暦では5月~6月にかけて県内各地で行われます。
地域によって、ハーレー、ハーリーなどと呼び名が異なり、漢字では「爬龍船競争」と書きます。沖縄全域で数多く行われるまつりの一つです。ニライカナイ信仰や農耕儀礼が混ざった航海の安全と豊年を祈る行事としての側面と、競漕を楽しむ側面を持っています。
旧暦7月に行われる大宜味村塩屋の海神祭(ウンガミ)は、ハーリーの原型といわれ、古い形式を今日でも見ることができます。これはまた、ウンジャミともいい、沖縄本島北部に広く分布しています。ニライカナイ信仰との結びつきの深いまつりです。
綱引きは、旧暦6月に行われるものと8月に行われるものがあり、県内各地で行われています。
基本的に巨大な雄綱と雌綱を中央で固定して、これを東西で引き合うという形式です。飛び入り参加が可能なので、観光客にとって参加しやすい伝統行事といえます。10月に行われる「那覇の大綱挽き」は、綱の大きさが世界最大ということでギネスブックにも載りました。
豊年祭、種子取祭に加え、旧暦8月15夜を祝う「八月踊り」「八月遊び」、各地のエイサー大会や、獅子舞なども、広い意味で沖縄の夏まつりのバリエーションといえます。
その代表的なものに、国頭村安田(くにがみそん・あだ)の「シヌグ」(旧暦7月の初亥の日)、多良間島(たらまじま)の「八月踊り」(旧暦8月8日~15日)、西表島(いりおもてじま)の祖納(そない)、干立(ほしたて)両村の「シチ(節祭)」(旧暦8月から9月前後の巳亥の日)、竹富島の「タナドゥイサイ(種子取祭)」(旧暦9月~10月)、 宮古島のパーントゥ(旧暦9月、仮面をかぶり、体中に泥を塗った厄払い神のまつり)があります。
旧暦の12月8日には、各地で ムーチー(鬼餅)という行事が行われます。
これは月桃やクバなどに包んだ餅を供え、子どもたちの健康を祈願するというもの。子どもにとって楽しみな行事の一つです。
このほか、旧暦3月3日に行われる「浜下り(はまうり)」や、旧暦9月に、数え97歳の長寿を祝うカジマヤーなどがあります。
このように沖縄では、一年を通じて、さまざまな形で神や自然、祖先を敬い、祈願するまつりや行事が行われているのです。
まつり、行事は各地で開催されますが、中には住民以外の参加を嫌うものもありますので、ご注意ください。
| [参考文献] |
ボーダーインク編集部編、2000年、『おきなわ行事イベントの本』、ボーダーインク
比嘉政夫、『沖縄の祭りと行事』、沖縄文化社
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情報提供者:
(財)沖縄観光コンベンションビューロー
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