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[おきなわ早わかり]
マングローブ
カード更新日:2006年10月30日

河口の干潟、海水と淡水が混じるところに生育する植物。

河口の干潟や海岸の汽水域(川の水と海の水が混じりあったところ)に生育する木本植物(木になる植物)のまとまりをマングローブと呼びます。マングローブ林を構成する木本植物の生育環境として好まれるのは、満ち潮の時に木の幹までが水に浸かり、干潮になると完全に陸地化する砂泥地です。

沖縄ではオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキなどいくつかの木本植物の種類が混じってマングローブ林を形成しています。マングローブは亜熱帯と熱帯地方に広く分布しており、日本では通常、鹿児島県から沖縄県の西表島(いりおもてじま)まで生育しています。自然環境でのマングローブ分布は、気温の制約を受けるため、緯度が高くなるに従って構成種が減っていきます。

沖縄本島では東村慶佐次湾(ひがしそん・げさしわん)の大規模なマングローブ林が1971年5月に国指定天然記念物に指定されました。慶佐次川に沿って遊歩道が設けられており、オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなどを身近に観察することができます。
このほか、沖縄本島の至るところでマングローブを見ることができますが、比較的大きいものとしては名護市大浦川(なごし・おおうらがわ)や金武町億首川(きんちょう・おくくびがわ)など全体で34ヵ所あります。本島周辺の離島では久米島儀間川(ぎまがわ)にあり、いずれも構成種はオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギが主体です。

宮古・八重山群島では宮古島市の平良字島尻(ひららあざしまじり)の海岸や下地字川満(しもじあざかわみつ)の入江、伊良部字仲地(いらぶあざなかち)の入江など7ヵ所、石垣島の宮良川(みやらがわ)や白保(しらほ)轟川など20ヵ所ほどで見られます。構成種はオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギダマシが主体です。西表島(いりおもてじま)では仲間川(なかまがわ)の河口に約300ヘクタールの面積を有する日本最大の規模のマングローブ林があります。その他比較的大きな群落としては、船浦湾一帯、浦内川河口など17ヵ所を越えます。構成種はオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、マヤプシギ、ヒルギダマシ、ヒルギモドキが主体です。

[参考文献]
琉球大学農学部、1976年、『マングローブに関する研究』
1976年、『慶佐次湾のヒルギ林緊急調査報告』、沖縄県教育委員会
情報提供者: (財)沖縄観光コンベンションビューロー


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