[おきなわ早わかり]
| 沖縄の民家園 |
カード更新日:2006年10月27日 |
強い風を防ぎ、快適に暮らすための知恵を巡らした昔ながらの沖縄の家。
青い空に映える鮮やかな赤瓦屋根が、沖縄の民家のイメージとして浸透していますが、実は琉球王朝時代は身分に応じて規模が決められており、庶民の家(百姓屋敷)は、茅葺きや竹茅葺きが一般的でした。
港のある那覇では、庶民でも例外的に瓦葺きが認められていたようですが、その他の地域の人たちは1869年まで屋根を瓦葺にするのは禁止されていたということです。
茅葺きの民家の展示は、本部町(もとぶちょう)にある海洋博公園内の『おきなわ郷土村』が代表的です。ここには、奄美から沖縄本島や与那国島(よなぐにじま)にいたるまでの民家が移築されていて、地域による家造りの違いや、沖縄の人々が伝えてきた快適に生活する上でのさまざまな知恵を知ることができます。他にも、恩納村 (おんなそん)にある『琉球村』に、古い民家が移築されており、明治時代の家の造りや屋敷の構造を知ることができるようになっています。
また、北中城村 (きたなかぐすくそん)にある、『中村家住宅』は国指定重要文化財にも指定されていて、19世紀初め頃に建てられたものです。明治中期以降に瓦葺きにされているもので(当初は茅葺き)、正面や側面は石垣で囲われ、正面中央の正門を入るとヒンプンがあります。建物自体は、一番座から三番座までの部屋があり、裏に回ると裏座を見ることができます。
正面に向かって左側には台所や家畜小屋、さらにその北側には、豚舎を兼ねたフール(豚の飼育小屋を兼ねた便所。フーリャ、ウヮーフールとも呼ばれた)があります。さらに、中庭左手には高倉(たかくら)、右手にはアシャギ(離れ座敷)が配置されていて、当時の豪農の暮らしぶりを垣間見ることができます。
他にも、沖縄県内の国指定重要文化財に指定されている住宅は、久米島町の『上江洲(うえず)家住宅』、伊是名村(いぜなそん)の『銘苅(めかる)家住宅』、石垣市の『宮良殿内(みやらどぅんち)』、座間味村(ざまみそん)の『高良(たから)家住宅』、那覇市の『新垣(あらかき)家住宅』があります。
これら、古い民家に共通するのは、地面よりも掘り下げて家を建て、強い風を防いでいることや、開放的な間取りのため、入り口正面にはヒンプンと呼ばれる目隠し(正面から吹き込む風を防ぐ役割もあります)、強い日射しを防ぐための雨端(あまはじ。母屋の軒四面に差し出した庇、またはその下部分)が見られることです。いずれも、沖縄の暑い夏と、台風による強い風を防ぎ、いかに快適に生活していくかを追求した民家といえるでしょう。
| [参考文献] |
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1983年、『沖縄大百科事典』、沖縄タイムス社
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情報提供者:
(財)沖縄観光コンベンションビューロー
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