|
地元の人がチクドゥンヤーまたはハワイヤーと呼ぶこの家は、1913年(大正2年)に建てられたという、みごとな赤瓦屋根の豪農住宅。家主は戦前、慶佐次(げさし)一帯に広がっていた水田の地主だったようで、当時としては珍しい地下の貯蔵庫まであります。1988年、沖縄の海外移住の歴史がはじまり、ここ東村(ひがしそん)からもたくさんの人々がハワイやカナダ、南米へ新天地を求めて渡っていきましたが、この家主はハワイ移民で稼いできたお金で家を建てたのだそうです。柱や壁などには、奄美大島から取り寄せたとびきり良質のチャーギ材が使われています。チャーギは樹形が美しいだけではなく、堅く、湿気に強く、そのうえ害虫も寄せつけないので、高温多湿な沖縄にはぴったり。年月を経て渋く光ったチャーギの柱は、長い歴史を物語ってくるようです。 |