
古典舞踊はさらに老人踊り、二才(ニーセー=青年)踊り、若衆踊り、女踊り、打組踊り(ペアの踊り)の5つの種類に分かれますが、四つ竹は女性のやさしさ、しなやかさが際立つ女踊り。この晩、登場したもう一つの女踊り「瓦屋節(からやーぶし)」はこれまたうっとりもの。清楚・純真さ香る紅型衣装で、月を仰ぎ見る可憐なしぐさに もぉノックアウトです。
真っ白な顔や手足。ほのかに赤く色づいた目元と真っ赤な口紅。繊細、しかし芯のある上品な踊りと表情はどの方向から見ても素敵です。特にすらーっと紫の布が頭から垂れ下がる後ろ姿にはぞくぞくしました!背中だけで琉球王朝の気品を感じさせるとは! |

女踊りに対し、男性のたくましさが表現されたのが二才踊り。男踊りとも呼ばれ、空手の型を取り入れた、メリハリの効いた力強さが特徴。
この晩の演目は、美しい那覇港を舞台にした「前の浜(めーぬはま)」、陣笠を手に照りつける沖縄の太陽をイメージした「湊くり(んなとぅくい)」、そして父親の敵討ちに望むスリリングな内容の「高平良万歳(たかでーらまんざい)」。軽快なリズムに乗って「はっ!どんっ、どんっ」と踏む切れのよいステップが心地よかったです。踊り手はほとんど女性でしたが、歌舞伎役者のような色男ぶりで凛々(りり)しい限り! |

品位あふれる古典舞踊をスーパーモデルに例えるなら、「雑踊り」は等身大の同級生ってとこでしょうか。男性も女性も飾らずに自然体で、イキイキとしてグー。
「谷茶前(たんちゃめー)」は、櫂(オール)を手に漁に出る男性と、ザルを持って魚を市場へ売りに行く女性が、ナイス・チームワークを披露!ぴちぴちと跳ね回る魚が目に浮かんできて、何とも楽しげ。涼しげな芭蕉布の着物と裸足がまぶしいです。
「加那ヨー天川(かなーよーあまかー)」はぐっと色恋もの。愛の印である赤い手ぬぐいを2人で持ち、水辺で髪を洗う女性に男性がひしゃくで水をかける様子は完璧に2人の世界。
きゃ~っ(*>▽<*)!! |

個性豊かな創作舞踊もいくつもありましたが、この夜一番、観客を幸せにしたのは間違いなく「大黒の舞」! 大人の大黒様に、いじらしいミニ大黒さまがよちよちとついてきたのです。あどけない顔に描かれたひげ、給食当番かと思う大きなずきん、ぽこぽこ打ち付けていたミニ小槌。その存在は何とも愛らしく、登場から開演終了後も、会場が割れんばかりの温かい笑いと大歓声。たまらずおひねりを投げたおばぁもいましたね。君は間違いなく福を運んできたよぉ。ありがとね~。 |

全く独自のジャンルである八重山舞踊の「布晒節(ぬぬさらしぶし)」(上納布を浜辺で丁寧に仕上げる様子を表現)や独唱「与那国しょんかねー」(島に赴任した役人と島娘の別れの唄)も披露され、島の数だけ芸能豊かな沖縄の奥深さを実感しました。
また、公演中ずっと司会を務めたお二人は男性が沖縄方言、女性が共通語のバイリンガル放送!恥ずかしながら方言がほとんど分からない私は、沖縄方言にくすくす笑いをこらえる周りの人々がとってもうらやましかったです。 |