アルベルトさんとen-Rayの『ぱらいそ(楽園)』
2006年7月に、ディアマンテスのアルベルトさんプロデュースで、en-Ray(エンレイ)という女性アーティストが『ぱらいそ~媛麗的琉球楽園~』というCDを沖縄限定でリリースしました。彼女は中華人民共和国・景徳鎮生まれ。1998年に来日し日本を拠点に活動しています2005年からは沖縄に毎月のように通い、沖縄のミュージシャンと交流しながら、作品を練って来ました。その成果が『ぱらいそ~媛麗的琉球楽園~』という訳です。
アルベルトさんとen-Ray、意外な組み合わせと思ったのですが、不思議な共通点がありました。アルベルトさんは、1966年ペルー生まれ。沖縄から移民した日系の三世にあたります。子供の頃から日本の歌が大好きで19歳の時、日系人歌謡コンクールで優勝します。その時の優勝賞品だった日本への片道航空券で来日し、演歌歌手を目指します。しかし、そのころ日本語の出来なかったアルベルトさんに演歌の道は険しすぎました。挫折したアルベルトさんは祖父母の故郷沖縄へ渡ります。やがて、沖縄で生活しながら、沖縄とラテン音楽を融合させたバンド、ディアマンテスを結成し、成功を収めます。現在では全国的に活躍する沖縄のアーティストの一人です。
一方、en-Rayは中国で行われた日本のレコード会社主催したオーディションに優勝した経験があります。優勝者は日本での活動が予定されていたそうですが、その話は何故か実現しませんでした。実はen-Rayは日本人の祖母を持ち、日本での活動を楽しみにしていたと言います。日本での活動が実現するのは、もう少し時を待たねばなりませんでした。自分と似た道をたどってきたen-Rayに対して、アルベルトさんはどんな気持ちを抱いたでしょうか。それは、『ぱらいそ~媛麗的琉球楽園~』に収録された「咲きましょう」を聴けば感じることが出来るのではないでしょうか。
「咲きましょう」は、en-Rayのオリジナルで、原曲は雄大な中国風のアレンジが成されています。アルベルトさんは、ディアマンテスの盟友トム仲宗根さんのアレンジで、この曲に自分の祖国ペルーの音楽の要素をたっぷりと注ぎ込み、南米風に仕上げました。アルベルトさんが、今年久し振りに訪れたペルーで録音した新曲「太陽の祭り」にも劣らぬ、熱い思いが込められた仕上がりです。
中国、琉球、日本、そして南米ペルー、すべてが出会い結びついた「咲きましょう」は、華やかに香りを増して咲き誇っているように感じるのは、私だけでしょうか? 他にも「片手に三線を」「童神」といった沖縄の曲のカバーもありますが、筆者には「咲きましょう」がアルベルトさんとen-Rayにとって特別な曲のように思えました。
そういえば、4年に一度、世界中で活躍するウチナーンチュが集まるお祭り、世界のウチナーンチュ大会も、今年4回を迎えます。様々な思いを胸に旅立っていったウチナーンチュの皆さんが各地でどんな花を咲かせて里帰りするのか、楽しみですね。
■en-Ray & アルベルト『ぱらいそ』発売記念ライブ
出演:en-Ray/アルベルト/知名勝/よなは徹/トム仲宗根/ユキヒロ他
会場:PARAISO(58号線・久茂地交差点)
日時:2006年8月18日(金)
開場19:00 開演20:30
料金:前売\2,500 当日\3,000
問合:PARAISO TEL:098-866-1200
ディアマンテス公式サイト → http://www.diamantes.jp/
en-Ray公式ブログ → http://blog.en-ray.com/
第4回世界のウチナーンチュ大会 → http://www.chimugukuru.com/
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