「ハラール、ベジタリアン等 多様な食の受入対応セミナー」 を開催しました

2018.12.10

「ハラール、ベジタリアン等 多様な食の受入対応セミナー」 を開催しました

沖縄県・一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー(会長:平良朝敬、以下OCVB)は、去る11月20日(那覇会場)、21日(名護会場)に食の多様性を学び、外国人観光客の満足度向上を目的として食の多様化に関するセミナー及びパネルディスカッションを開催いたしました。
 
第一部のセミナーでは、フードダイバーシティ株式会社の守護彰浩氏より「多様な食の受入対応を実践するヒントと食対応の重要性」について講演いただきました。2019年のラグビーワールドカップや、2020年の東京オリンピック開催時には世界各国から訪日客が訪れるため、知識を付けたうえでしっかりと準備をする必要があるという話がありました。また、実際の受入対応において重要なことは、自社で対応可能な範囲を「ポリシー」として明示すること。ポリシーが統一されていることで、スタッフの負担が少なくなり、ポリシーの内容に同意できる顧客が来店する。という説明がありました。
 
第二部のパネルディスカッションでは一般財団法人沖縄美ら島財団首里城公園にて料飲担当で店長を務める平良氏、株式会社南都にてレストラン支配人を務める田仲氏をパネリストに迎え、実際に多様な食の受入対応に取り組む施設の実情に迫りました。メニュー表記上は特定色を出さず「ヘルシーバランスメニュー」として記載することで、国内客もしっかり取り込むという事例の紹介があり、メニューを開始して以降、五葷(ネギ、ニラ、ニンニク等)が宗教上NGまたは気にする顧客が多くいることに気づいたとのことでした。また、食の多様化に対応した手応えとして、お客様の信頼が得られ、それは旅行会社からの信頼に繋がり、送客ならびに売り上げの増加にも繋がったという貴重なお話もありました。
 
当日会場内にてムスリム、ベジタリアン、ヴィーガンに対応したカレーの試食や、食品や調味料の展示を行いました。実際にカレーを試食した参加者からは「動物性由来成分を使用していないのに美味しい」「馴染みのある味で違和感もない」という声がありました。パネルディスカッション内で田仲氏から「温めて提供するだけの食品を活用する等、初めの一歩を踏み出すことが大事」というお話もありました。
 
OCVBは、今後も沖縄県内に置いて食の多様化に対応する施設や店舗の皆さまへ情報提供を積極的に行ってまいります。
 
※今回セミナー講師を務めていただいた守護氏は、沖縄県・OCVB実施事業観光人材育成マッチングサイト「育人(はぐんちゅ)」に講師登録されています。食対応に関する企業研修等をお考えの皆さまは是非、活用ご検討ください。
沖縄観光人材育成マッチングサイト「育人(はぐんちゅ)」ウェブページ
https://jinzai.ocvb.or.jp/hagunchu/

【実施概要】
 第一部(セミナー)
 テーマ:多様な食の受入対応を実践するヒントと、食対応の重要性について
 講 師:フードダイバーシティ株式会社 代表取締役 守護 彰浩氏 
 第二部(パネルディスカッション)
 テーマ:県内観光施設の対応事例から学ぶ、現場に合う食対応について
 パネリスト:一般財団法人沖縄美ら島財団 平良 智史氏
       株式会社南都 田仲 貴志氏、
 コーディネーター:フードダイバーシティ株式会社 守護 彰浩氏
 日時:平成30年11月20日(火)、21日(水)
 場所:ロワジールホテル 那覇、ホテルゆがふいんおきなわ
 参加人数:116名(那覇会場)、32名(名護会場)
 

この件に関するお問い合わせ

部署名 誘客事業部 海外プロモーション課
担当者 安仁屋、照喜名
TEL 098-859-6127
FAX 098-859-6122
© Copyright Okinawa Convention & Visitors Bureau All rights Reserved.
Page Arrows